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東京で走る意味

 IOCバッハ会長が来年の東京オリンピックのマラソンと競歩の会場を東京から札幌へ移すという決定?をしたというニュースについて。

 もともとオリンピック開催には反対なのですが、特に真夏の猛暑での陸上競技の東京開催は、今年の猛暑の中、毎朝早朝(朝6時~)ジョギングをした体験から、「死人がでるのではないか?」と感じました。

 私は全くの趣味で自分の体調に合わせて走る加減も調節できるのですが、選手となると全力を尽くして体力の限界まで走るのでしょう。

 あの猛暑(たとえ早朝といえども東京のアスファルトの上では30度近くまで気温が下がらないことが予想されている)の中走ることは、どうして医者やスポーツ関係者の人から、今回のような発案がでなかったのだろうと思います。

 いったんやると決めたら、太平洋戦争のときもそうですが、天皇の英断?が下されるまで、今回はバッハ会長というIOCの天皇のような人の「お言葉」がなければ、苦しくともその状況で突き進むという日本人気質があるような気がします。

 「そもそも」と考えることのタブー。空気を形成し、その勢いでいったん決まったことにちゃちゃと入れることは、「空気を読めない」、「水をさす」ことになる。せっかく東京開催で盛り上がっているのに(そのホンネはそれに便乗した商売根性)、それはないだろうと。勝手に盛り上がる自身を正当化する心理もあるような気がします。

 私はマラソン・競歩競技の札幌での開催に賛成です。東京と違って気温だけでなく湿度も低い札幌で、体調良く、全力を出し切ってほしいと思います。