ブックディレクターの幅允允孝氏が朝日新聞ネット版で読書について以下のように語っていました。
あえて孤独に陥ることができる読書の時間は、新しい意味や価値を見出す豊かで贅沢な時間なんじゃないかな? と。また読書は、書き手が必死に絞り出し、研ぎ澄まされた言霊を、読み手が1対1で受け取る精神の受け渡しのようなもの。こっちが質問したくても、返事をしてくれないから自分で考えないといけない。でも味わううちに、何となくヒントのようなものは見つけることができる。
読書の習慣があることによってよかったとつくづく感じます。
なぜならば、読書は自分一人で時間を満喫でき、誰も邪魔することなく、
自分だけの時間に浸ることができるから。
時間を豊かにすることができるとつくづく感じます。
そして、幅氏もいっているように、孤独に「陥ることができる」。
読書する行為は、洪水のように押し寄せる情報の波を遮断する精神の防波堤のような作用をしてくれると感じます。
客観的には孤独なのだろうけれども、読書している時間は、幅氏のいうように著者との一対一の対話であり、精神の対峙であるため、リアルの人との交流に劣らず、いや、私にとってそれ以上に密度の行為コミュニケーションをすることができます。
いつでも本さえあれば、孤独な時間を満喫できる能力を読書の習慣によって獲得してきたことを、
今回のコロナ禍でその有難さを痛感しています。
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