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疲れを自覚する

 心理カウンセラー下園壮太氏の著作を読んで、心身の「疲れ」が知らず知らず私たちのパフォーマンスを脅かしているということを意識しました。

 あまり意識することはなかった疲れを意識するようになったのは、50歳を過ぎてからです。

 眠りの質が落ちて夜何度が目が覚めるようになり、かといって長時間眠ることはできなくなり、以前は楽には知れれていたジョギングも息切れするようになり、股関節や足首などあちこちが痛くなり、ドライアイになり。。。

 「これって、疲れているのかな。」と感じるようになりました。

 今までと同じ生活を送り、特別忙しかったり、無理していないので、疲れる要因は見当たらないと、実際に疲れていることを否定していました。

 けれども、以前とくらべて何をやるにも、慎重に段取りを考えるようになってきて、これって、無意識に疲れないようにエネルギーをセイブしている結果なのだと、下園氏の著作を読んで気づきました。

 「疲れ」の度合いによって、1~3段階あり、1は一晩寝れば疲れが取れて現状維持が可能な状態、2は1の状態が続き、眠りやちょっとの休息では疲れが取れなくなって、疲れによる行動変化が生じている状態、3は疲労によるうつ病を発症した状態です。

 真面目でがんばってきて成果を上げてきた人が、知らず知らずのうちに陥りやすいのが2の状態で、自身のパF-マンスの低下を、気力のせいと捉えて疲れている身体に鞭打って益々がんばるという悪循環を繰り返してしまう。

 私自身、怠け者で、心身に負荷のかかることは大嫌いで、できるだけ楽な生活を送りたいと意識的にはおもっているのですが、どうも幼少の頃から培ってきた生き方のパターンとして、がんばることが身についていて、そんな自分が「好き」であったということにも気づき、そのような性格傾向が、実際に体力が低下してきている50歳になっても、今までと同じようなパフォーマンスを期待して、実践していたことが、「疲れ」の元凶であったと改めて気づきました。

 これからは「疲れ」を自覚して、自分のエネルギーレベルに見合った生き方をしなければならないと思いました。