今年のノーベル医学賞の受賞は、スウェーデンの人のスバンテ・ペーポ氏が受賞しました。
ペーポ氏は古代人類のDNAの研究者です。
ネアンデルタール人の化石から発掘されたDNAを調べると、
人類のDNAのうち数パーセントがネアンデルタール人由来だということです。
ホモ・サピエンスの系譜をたどると、人類の直接の祖先であるクロマニョン人と最後に分かれたネアンデルタール人や、他の種は、数万年に渡って共生したいたようで、クロマニョン人が人類発祥の地アフリカから2度目の「出アフリカ」を果たし、中東あたりに進出していたときに、そこに以前から生息していたネアンデルタール人と「交雑」したようです。
ネアンデルタール人の化石から復元してみると、どうもネアンデルタール人は、今まで歴史の教科書に描かれていたゴリラのような様相とは異なり、色白で、そして知能も、脳の体積は人類よりも大きく優れていたのではないかということです。
我々のDNAにもそのネアンデルタール人の遺伝子が残っており、ただしネアンデルタール人と交雑する前のアフリカ人には含まれていないようで、その対比から、このたびのコロナ感染に関しては、ネアンデルタール人の遺伝子が感染症にたいして抵抗力があるようです。
私たちの生きている営みのいくらかは、ネアンデルタール人由来のものがあるかもしれないと思うと、
人類は誕生からしてハイブリットなのだ。
純血なんで幻想だと。
ちょっと、うれしくなりました。
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