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痛みと「つきあう」

 2週間前に朝ヨガの「鋤のポーズ」をしたときに、頸を痛めて、その時すぐに保冷剤で患部を冷やしたので、痛みはそれほどひどくならずに、日常生活で上向きの姿勢をした時以外、痛みを感じることなく過ごしてきました。

 2~3日すれば痛みは治まるだろうと思っていたのですが、痛みは変わらず続いていて、さらに4~5日前からは、痛めた右首の神経の走行である右腕の一か所もトリガーポイントとして痛んできました。

 神経を痛めた場合、完治するまで長い時間がかかるのは、股関節を痛めて2年以上痛みが続いた経験から知っているのですが、この度の右首の神経を痛めたのも、しばらく時間がかかるだろうと覚悟を決めました。

 神経再生のためには、血流をよくして患部修復に必要な酸素や影響を送り込むことが必要だと、温めたり、時には痛みを緩和するために保冷剤で冷やして一次的に熱を取ったりを繰り返して自己治療しています。

 痛みを感じるのは二種類あり、一つは組織損傷による腫れがもたらす内圧によって神経が圧迫されることによる神経圧迫のためや、組織回復のためのサイトカインのプロスタグランジンが痛みを発生させるためという、物理的な痛みが原因のものと、痛みを感知する脳がつくり出す情動による痛みの二つが合わさっています。

 前者の痛みは組織が回復するまでいろいろな痛み軽減法を試みながら気長に待つしかないですが、後者の脳がつくり出す痛みに対しては、痛みをマイナスに捉えないような思考法、複式呼吸によるセロトニン分泌を促して痛みを感じる気持ちを治めるようにする、痛みに意識を集中していると痛みの波が治まってくるなどいろいろ試しています。

 痛みをいかにしてコントロールするか、この痛みの経験を利用して、しばらく痛みと「つきあって」みようと思います。