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金木犀ふたたび

 ウオーキングをしていると、あの香りが漂ってきました。

 金木犀の香りです。

 「えっ、9月の終わりに咲き終えたはずなのに。」って、街路樹を見てみると、黄色の花が樹一面に咲いていました。

 なんでも、猛暑で早く開花して散ってしまって、それから急に気温が下がったので、再び秋になったと勘違いして花をつけたようです。

 植物もこの猛暑に、従来の遺伝子では対応するのが難しくなってきているのでしょう。

 今は味覚の秋ですが、品種改良されているとはいえ、毎年の異常気象にも関わらず、あの暑い猛暑を乗り切り、実をつける植物に本当に感心し、奇跡のように感じられます。

 金木犀の香りは、私にとって少々きつくて、実は苦手な香りですが、二度目の開花の香りは、慣れてきたのか、もしくは弱くなってきているのか、それほど苦手には感じませんでした。

 この異常気象に植物も子孫を残す危機意識を強めているのかもしれないと思いました。