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手帳に残された痕跡

 11月に入り今年も後2か月になりました。

 毎年使っている「佐々木恒夫手帳」を本屋に予約しました。

 元カネボウ社長で家族に多くの課題を抱えながらも、企業をv字回復、家族の世話もと、企業人として家庭人として超人的な忙しさの中編み出した氏独自の時間管理術に必須のグッズとして、数々の工夫が込められている手帳は、決して忙しくない私にとっても(笑)ずいぶんと使い勝手がよく、ここ2年愛用しています。

 24時間バーティカルに区切られ、年間、月間、週間とそれぞれの欄があり、長期、中期、短期の見通しが立てられやすいです。

 私は月間のカレンダー欄には、読んだ本の題名と作者を、月間のプロジェクト欄には、毎日の健康チェックの項目を、週間には予定と、そして翌日には昨日の日程を書き込み、巻末のかなり多めの網の目のフリー欄には、ラジオやネットで見た料理や気になった言葉などを書き込んでいます。

 その年が終わるときには、一年間の自分の痕跡がしっかりと手帳に残されていて、年々悪くなる記憶力(笑)をしっかり補ってくれます。

 そして必要なことはすべて手帳に書いてあるという安心感を抱くこともできます。

 若い時は記憶力には自信があったので、自分の記憶を疑うような事態にはあまりあったことがなかったのですが、歳をとると、自分の思い込みと実際の出来事の間に多くの齟齬が生じているのに気づき、

 「これはヤバイ」と思って、それからはちょっと神経質なぐらい些細な事でも忘れないように記憶しておくことにしました。

 若い人のように、記憶媒体をデジタルにすれば検索などの際便利なのでしょうが、どうもスマホ操作で記憶することに慣れず、相変わらず手動で記憶していますが。

 さて来年はどのような軌跡が手帳に残されるのか、楽しみです。