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暑さの記憶

 秋がすっかり深まり、冬がもうそこまで来ていることを感じさせる朝晩の冷え込みです。

 ジョギング後、汗かいたウエアを着替えてるときに、

 「そういえば、汗かくことがなくなったなあ。」と改めて気づきました。

 あれほど大量の汗を毎日かいていたのに、ひんやりとした気温と乾燥した空気のおかげで、

 もう2か月ぐらい汗をかいていないことを思い起こしました。

 それと同時に、あれほど暑さに唸っていたのに、あの暑さの実感がどうにも思い起こせなくなっています。

 痛さ、寒さ暑さなどの感覚の記憶は、それを体感したという記憶はありますが、それを実感として今思い起こすことができません。

 だから、毎年繰り返される暑さ寒さも、「のど元過ぎれば。。。」のことわざどおり過去の体感は、今現在感じることは不可能です。

 だから、毎年その時期になると、「あ~こんなふう(暑い、寒い)だったなあ。」と新鮮な感じを味わうのだと思います。

 そしてたとえその記憶が過酷なものであっても、それにともなう感情は思い起こせても、体感は思い起こすことができないから、辛いこと、苦しいことも忘れて前に進んでいけるのだと、

 暑さを忘れている自分の感覚に照らし合わせてそう感じます。