安倍元首相暗殺の犯人の襲撃の原因が、母親の統一教会入会によって家庭が崩壊させられたことを恨んでのことということから、にわかに旧統一教会問題が国会審議に掛けられるようになって、教会解散請求がされるかもしれないというところまできています。
私にとって統一教会というと、親元を離れ大学入学して、まもなく右も左もわからない時にクラスごとに集められ、自治会のこわいお兄さんが教壇にすごい剣幕で「原理研(統一教会の学生支部のような団体)」がいかに恐ろしい教団かをいきまりまくしたてられ、わけがわからず、ただ「原理研」には「ひかからないようにしなければならないなあ」と思ったのを覚えています。
それから4年間、誰かが原理研に入ったとか、当時人気のアニメ映画(ナウシカでした)を見せてもらえるからといってついていったら、いきなり勧誘させられたなどのうわさをちらほら聞きましたが、身近なところでだれも信者になった人はいなくて統一教会のことは私の頭の中から消えていました。
オウム事件があった時、幹部の多くに国立大学理系の出身が多いとうことに、自分との共通点を感じて、もし私の大学時代に統一教会ではなく、オウム勧誘が盛んであれば、どうだったのだろうと身近に感じたものでした。
統一教会を身近に感じたのは、その後社会人になって鍼灸学校に入学していた時に、同じクラスで、九州の高校を卒業したばかりの素朴な女性の存在でした。
鍼灸学校に入学した動機は「おばあちゃんのリュウマチを治したいから」という健気なもので、学費は新聞配達料学生になって、住み込みで毎朝夕新聞配達をしながらというまじめで健気な子でした。
3年間の学生生活のいつの間にか、彼女を見かけなくなっていましたが、卒業後クラスメイトから、彼女は販売所の先輩から勧誘されて統一教会に入会し、そのまま行方知れずになっていたそうです。
「あ~統一教会は、あのような純粋で素朴な人を狙うのだなあ。」とその話を聞いた時に感じたのを覚えています。
あの娘はどうなっているのだろうか?
今回統一教会のことが取り上げられるようになって再び思い出しました。
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