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男性脳、女性脳

 ここのところ黒川伊保子さんの著書を立て続けに読んでいます。

 AI開発で脳科学を研究されてきたことを下敷きとして、実際の人々の言動、特に男女間の振る舞いの違いを脳科学的に解説している内容は、かなり、ご自身の体験に基づいた独断的な側面を感じますが、うなづけるところも多々あります。

 そのなかで、繰り返し語られているのは、現代人の脳の機能が完成した狩猟採集生活を送っていた時代に適応化した脳機能の反映として、女性脳はプロセス思考、男性脳は目標完遂思考という性質があるということです。

 女性は子供を産み育てることが生存の第一の目的であるため、周囲との共感を重視する共感脳のため、頭に浮かんだことをつぎつぎと話続け(右脳と左脳の連携を駆使して、その対話の中で、子育ての危機管理に必要な情報を得ているのに対して、狩猟に特化した男性脳は、目的追求のためにビジュアルを駆使を駆使して目標完遂をひたすらめざすため、身近なものには認識が及ばない傾向があるということです。

 私は女性であるのですが、この女性脳の会話は苦手です。母をはじめおしゃべりな女性がとりとめのなく話始めると、「何が言いたいのか?」、「何を解決したいのか?」と考えながら聴く(これって男性脳の特徴)ので、いつもオチのない話にイライラ、へとへとしてしまいます。

 最初に結論を言え。。。と。

 女である私は当たり前ですが、女性脳的な部分も多々ありますが、どうも男性脳の比率が他の女性よりも多いような気がしてきました。