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自分の時間 社会の時間

 ジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が「自分の時間 社会の時間」について語っていました。

 若者の倍速視聴をどう思うかという質問に対して、鈴木氏も以前からニュースや野球放送を倍速で観る習慣があると。その理由は若い頃に読んだ本の中に「時間には2種類ある。自分の時間と社会の時間と。」ということに影響されたためだと。そして氏自身の人生は、いかにして自分の時間と社会の時間の兼ね合いを測っていくかということを意識してきた。倍速視聴はそのために身につけたものだと。

 ただ、映像の作り手としては、観客が倍速視聴できないような作品をつくることを心掛けてきた。

 倍速視聴をするのは、ストーリー重視の捉え方で、ストーリではなく、詳細なデイティルを重視する作品をつくってきたと。

 私も組織に属さずフリーな人生を選んできたのは、自分の時間を極端に重視するためでした。不器用なので社会の時間と自分の時間をうまく調整できる自信がないので、早々に社会の時間を放棄、もしくは極小にし過ぎてしまって後悔もしているのですが(笑)。

 そして私も鈴木氏と同様、倍速で観ることはしませんが、できればそうしたいと思うたちで、自分の時間を確保するために、できるだけそれでも残っている社会時間をさらに小さくするために、せっかちな性格もありますが、分刻みで社会的な営みを処理しています。

 その結果。誰にもじゃまされない自分の時間をたぶんかなり多く確保できたのではないかと。

 鈴木氏と違って、その時間を有効に使ったかどうかは知りませんが(笑)。

 でも自分のために人生を生きてきたという強い実感は持つことができています。