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数値

 私はデータオタクで、数値化した媒体を一日のうちいくつもチェックしています。

 体重、体脂肪、気温、降水予報、歩数、消費カロリー、睡眠時間、その他あれこれ。

 数値化すると変化が明らかになり、概念把握が可能となります。

 例えば、体重の増減が、肥る痩せるの体型に、気温の上がり下がりが寒さや暑さにといった具合に。

 若い時はそのような数値化に興味がなかったのは、記憶力があるので数値に頼らずともすぐに概念かできたからだでしたが、歳をとるにつれて記憶力が衰え、数値に換算しないと、概念化できなくなってから、数値に「こだわる」ようになりました。

 データ化されたものを記録しておくと、意外と記憶というのは曖昧で、時には間違いを含んでいるのだということがわかります。そして変化も知ることができます。

 時間の流れという感覚としてつかめないものを、こうしてデータ化することで目に見えるものに変えることができます。

 私は写真が苦手で、ビジュアル媒体で記録することはしないのですが、現在では多くの人がスマホのカメラであらゆることを記録していて、私のように、数値もしくは文字→概念形成ではなく、ビジュアル→概念形成する人が大部分なのではないかと思います。

 数値とビジュアルという媒体の違いは、概念形成にどのように影響しているのかなあと考えています。