地元の公立小学校に通う女児のお孫さんを持つ患者さんの話を聞いて、
最近の小学校教育もダイバーシティを肯定するものに大きく変化してきているなあと感じました。
小学校に上がる前から、保護者や保育園の指導者の要請を受けて希望者には児童の発達検査が行われて、
検査の結果によっては、様々なグレードがある専門の発達障害教育を普通の授業に並行しながら受けられるようになっているようです。
それによって、児童本人は自分の状況にあった指導を受けたり、必要な刺激を与えられたりし、保護者も子供の発達の不安を感じることなく、先生もちょっと中心からずれている子供の教育にエネルギーを取られることなく補助してもらい、それぞれの個性に合わせた教育が受けられる体制になってきているようです。
なによりも本人、同級生、保護者、教師、子供を取り巻くすべての層が、「みんな違って、それでいい。」という意識を共感していることだと思います。
私が子供時代の昭和の小学校でも、今から思えば発達障害だったのかなと思われる児童が一クラスに一名ぐらいの割合でいたのですが、彼らは秩序を重んじる教師から目の敵にされ、時には体罰の対象になったり、クラスではいじめや仲間外れになったりしていました。
令和の少子化時代。さまざまな研究が進んだ結果、子供の教育の進化がこのような形で成果を上げていることを嬉しく思います。
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