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自分へのご褒美

 毎月末、おいしさで評判のパティスリーで、「自分へのご褒美」として毎回違ったケーキを購入し頂いています。

 ランチ後、ゆっくりとコーヒーを淹れホークですくったケーキの表面のクリームを口に入れる時、まさに至福の時です。

 ケーキの表面、ムース主体の本体、クッキー上の土台と、小さなケーキを舞台として三層に分かれてそれぞれの美味しさを表現していて、毎回「これは芸術だなあ」と感心しながら食べています。

 たったひとつだけできちんとケーキ箱に入れてもらうので恐縮して「ひとつだけなんですが。。。」といつも理をいってしまい、もっと簡素な包装でもいいのだけれども、ケーキが崩れる恐れがあるからそれも言えず、申し訳ない気もしているのですが。

 食べ終わった後、名残惜しくて、「あと2~3個はいける!」と思うのですが、一個だけという貴重さの思いが美味しさを際立たせているのだと思います。

 コロナ禍で友人とのおいしいパティスリーで購入したケーキを食べる機会もなくなり、それでも「自分へのご褒美」として言い訳をしながら、月一で続けている習慣ですが、誕生日月だけは、2個のケーキを購入して、「自分へのボーナス」としています。

 自己愛的な要素もかなり含まれていますが、自分のわがままを自分で許すには誰にも迷惑をかけないし、いいか!と、このように、様々なアイテムで時には自分を甘やかしています。