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プロットのうまさ

 テレビがないのでオンエア中は見ることができなかったのですが、アマゾンプライムで配信ヴィデオになっていたので、さっそく見て、もう、夢中になって最終回まで毎晩観続けました。

「エルピス」です。

冤罪事件を、落ち目のテレビ局女子アナと若手ボンのプロデューサーのコンビが、様々な挫折を経て、困難な壁にぶち当たり、絶望しながらも、パンドラの箱の底にあった「エルビス(希望)」を信じて、解決していくという、熱いドラマでした。

 長澤まさみの熱演にも引き込まれ(アナウンサーの発声がうまい!)、脇役の多くが劇団員?なのか、普通のテレビドラマとは違う臨場感あふれる演技集でした。音楽も大友良英でかっこいい!

 何よりも脚本が素晴らしかったです。

 実在の冤罪事件や、政治権力、テレビ局内の組織圧力など、アルアル感があって、リアル感が高まり、

 そして、セクハラ、パワハラのてんこ盛りを受けながらも、そして何度も絶望しながらも、若い純粋な正義感(若手ディレクターの思いがけないねばり!)に支えられながら、最後まであきらめずに、真実を追い求める姿に、何度も涙しながら、共感しました。

 久しぶりに面白いドラマを見ました。

 これほど感動したのは、脚本のプロットのうまさゆえだと思います。

 働く女性の置かれた様々な苦しい思いを等身大として描き切ったことが、このドラマのリアル感を支えていたのだと思います。

 まだこのようなドラマを是非見たいです。