アメリカ公営ラジオ放送NPRをネット配信でいつも聴いているのですが、最近「アニバーサリー」という言葉がよく聞かれます。
ロシアのウクライナ侵攻から2月24日でまる一年になるということを表現するためですが、
日本人である私は、侵略が始まった日を「アニバーサリー(記念日)」と呼ぶのに抵抗があるのですが、
英語ではアニバーサリー=記念日という言葉に善悪の意味はなく、単なる「負鬱の人は異なる節目の日」といういみだそうですが、日本で流布しているアニバーサリーという言葉が、嬉しいことの記念日的な意味で流布しているだけに、連日ロシア軍から空隙されて廃墟化しているウクライナ市街の映像を見ている者として違和感をなくすことはできません。
けれども、ロシア軍側からすれば、もしかすると2月24日は日本で流布されている意味の「アニバーサリー」なのかもしれないとふと思いました。
戦争は勝つも負けるも同じ結果になるのではなく、戦争の目的がそうであるように勝った方が、負けた方を好き勝手に蹂躙する権利を得ることになる力の衝突です。
大国であるロシアがウクライナに仕掛けた戦争は、当初から圧倒的な力の格差でウクライナに不利な状況ですが、ウクライナを支援する世界各国の尽力もあって、1年、勝敗はつかないまま戦闘は膠着状態です。
はやく戦争が終結され、ウクライナが元の独立国として平和な国へと復興したときが、日本語での「アニバーサリー」になると希望しています。
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