オウム真理教による地下鉄サリン事件から昨日で27年になりました。
今年は当日と同じ曜日で21日の日曜と春分の日とに挟まれた月曜日でした。
1995年。バブルが崩壊して失われた20年が始まりつつありましたが、世の中はまだまだバブルの余韻が残っていた時代です。
当時同居していた友人が、朝からテレビにかじりついて「わーひどい。。。」と悲鳴を上げていたので、
「何があったの?」
「よくわからないけれども、地下鉄で事故みたい。。。」と。
ニュース画面では地下鉄の地上付近に倒れている多くの人々が映し出されていて、何か地下鉄の事故があったのかなと思いました。
けれども、次第に単なる事件ではなく、何物かによる毒物散布のテロの可能性があることが徐々にわかってきて、
20日は終日テレビにかじりついて(当時はインターネットはまだまだ普及していませんでした)いました。
次第に事件の概要が明らかになり、どうもオウム真理教という宗教団体が関係しているということは、
山梨県の上九一色村の教団施設(まるでプラント工場のような外観!)への強制捜査の模様が実況中継されて、
教団幹部たちが逃亡し、教祖である麻原彰晃の行方も探索されて。。。
半年ぐらい、マスコミはオウム一色でした。
私自身信者の教団幹部の者たちと、わりと背景が似ていたので(国立理系出身が多い)、私の大学在学中は、まだオウムの勧誘はなかった(もっぱら統一教会)のですが、一歩間違うと自分も。。。という気持ちもあって、事件に強く惹かれ、その背景なども色々調べたりしてすっかり「オウム漬け」でした。
オウムの実態がわかり、けれどもなぜサリンを撒いたのか?洗脳とは?宗教とは?
オウムに突きつけられ、事件を引き起こした信者の内在的心境は、多くの小説や映画がドラマにもなりましたが、未だに闇の中です。
そして浅原を含む事件の責任者たちが死刑になりました。
今でも事件の後遺症に悩まされる人も多くいて、まだまだ進行中の事件ですが、27年の月日の長さを改めて意識しました。
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