そんなに急いでどこへいく

　ソメイヨシノの樹がすっかり新芽に覆われて、八重桜も土曜日の雨で散って、今はつつじがそろそろ満開です。

　昭和生まれの私は、つつじといえば、ゴールデンウィーク（死語、笑。現在は「大型連休」）の五月晴れに満開のつつじの垣根を連想したものです。

　今年の大型連休中の花は何が咲いているのでしょうか？

　今年の冬は２月まで温暖化影響とはいいながらも、わりとしっかりと寒かった記憶がありますが、３月になって一変。

　初夏の陽気の時もあり、春が超スピードでやってきたと感じました。

　そして草花がそれに遅れまいと、いっせいに開花しはじめ、現在開花ラッシュが続いています。

　３月、４月と気象の変化も激しかったこともあり、ゆっくりと花見を楽しむ気持ちの余裕がなく、

　あれよあれよと開花、あっという間に散ってしまい、移り変わる花の回転に戸惑うばかりです。

　「そんなに急いでどこへ行く」は、昭和時代、高速道路の橋げたに掲げられた標語でしたが、

　令和の春に、咲き急ぐ（先急ぐ？）花たちに声かけたい気持ちです。