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植物の赤さ

 毎朝ウオーキングの途中に立ち寄って、採れたての野菜を購入するマーケットで、

 「甘辛唐辛子」が袋一杯で200円で売っていたので、購入してさっそく含め煮をしました。

 普通の唐辛子は青ですが、この唐辛子は赤いので、辛くないのだなあと思い、調理したところ、やはりあまくなく、しし唐のような味わいでした。

 植物は種を鳥に食べてもらい、遠くへ運んで繁殖するために、種が熟際時は、果実は青く、辛かったり、にがかったりして食用に適さないようになっていますが、熟してくると赤くなり、甘くなってきます。

 これは鳥は赤い色は識別できるので、鳥に食べてもらうためだそうすが、

 ピーマンが緑で辛くないのは、しし唐のなかでも青くて辛くないものだけを交配させて品種改良したからで、ピーマンも熟すと赤くなります。

 動かない植物はこのようにして、鳥という他者を利用し、そして利用する他者にも利益を与えるwinーwin関係をつくることによって、種を保存する戦略をとっているのだと、辛くない唐辛子を頂きながら思いました。