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本の機能

 古本屋に蔵書すべてを引き取ってもらうため、本棚から本をすべて取り出し、まとまました。

 4畳半の部屋半分が、積み重なった本で埋まってしまいました。

 20年前ここに引っ越してくるときに、およそ3/4は処分して、それ以来全く本は買わずにもっぱら図書館で借りて過ごしていたので、20年間そのまま手つかずで放置されてきた本は、埃をかぶり、茶色く変色したり、傷んでいたりしたものも多く、とても読めるような代物ではなくなっていました。

 これだけ図書館機能が充実し、ネットでも読めるようになった時代、本を所有することのメリットがかなり小さくなってきていると思います。

 再読したくなったら図書館で予約すれば、数日で読むことができ、読んだ本は、毎日ブログで感想をかきつづけているます。

 もはや私にとって本はフェティズム以外の何物でもなってきています。

 本の機能なくなった現在、それを手放すことに何の躊躇も覚えなかったのに不思議はありませんでした。