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身体エネルギーの法則

 矢野和男著「データの見えざる手」を読んで、身体エネルギーは自然界のすべての物理法則原理である、エネルギー保存の法則に則っているのだということが、身体につけたセンサーからの膨大なデータを解析することによってあきらかになったということを知りました。

 私たちは無意識のうちに、身体エネルギーの配分の法則に則って行動しているようで、集中度に使われるエネルギー配分も厳密に決定されているようです。

 したがって生産性を高めるためには、身体エネルギーの配分原理にしたがって、起きている時間の半分はエネルギーを消費しないあまり体を動かさない行動を取る、つまり休息が必須だということです。

 やみくもに努力したり、耐えても、この身体エネルギーの原理に逆らうことはできないということ。

 もしかするとストレスというのは、この法則から外れた行動様式をとっていることによって生じるものではないかということ。

 さらに驚くべきことは、このエネルギー法則に則って捉えれば、人間の幸福は、行動の結果ではなく、行動を起こすそのもの、そのプロセスにあるということです。だから、今、ここで、アクションを起こすことが幸福度に貢献するということ。

 身体的に楽なことは、快楽だと思っていましたが、それも度を過ぎると必ずしも幸福に貢献しないのだと

知りました。

 そして運は、対面でのコミュニケーション、それも相手が多くのコミュニケーション相手をもっている可能性が高いほど、運=機会をつかむ可能性が高いということです。

 身体を構成している細胞も原子からなっているのだから、物理の法則に則っているのは、考えてみれば当たり前のことだなあと深く納得したのでした。