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くま

 今年は全国的に熊の出現情報が多くなっています。

 今年は全国的に木の実の「うらなり」の年に当たる上に、猛暑で熊のエサとなる木の実のつき方が悪いこともあって、冬眠前の脂肪を蓄えるための食糧が不足していること、さらに地方の過疎化の進行で住民が少なくなり、また山の管理をする人も高齢化のため里山管理も行き届かなくなり、結果として、クマが人の住む地域に出没するようになってきているようです。

 くまは冬眠するということは知っていたのですが、実際にどのような状態なのかを図巻で見てびっくりしました。

 本当に地中に穴を掘って、その中で延々眠り続けて、その間、何も食べないで、しかも子供も産むということで。あんな巨大なほ乳類が、土中にいることが信じられませんでした。

 ということは、日本中の冬山で、すべてのくまが地中で眠り続けている。

 想像するだけでも、おかしな光景ですが、それが毎冬繰り返されているのですね。

 11月下旬にくまが冬眠するまで、クマの出没する危険があるようなので、くまがすむ山が近くにある人も、そうでない人も(街中に出没することも増えている)、くまに注意です。