もう10年以上も一日2時間以上ラジオ(現在ではネットラジオ)で英語放送を聴いています。
聴くのはNHKの英語語学放送すべてと、NPRというアメリカの公共ラジオ放送です。
初めは雑音にしかきこえなかった音声が、次第に単語として聞き取れるようになり、そして話の文脈も理解できるようになってきました。
けれども英語を母語のように聴くことはできていないのですが、それは言語生成構造がどのようになっているのか理解できていなかったからだと、山鳥重氏の精神神経学の本を読んで教えられられました。
言葉はラプソディーつまり音韻にのって生まれ、それがその人のそれまでの経験による意味と結びつき理解されるのだと知って、そうか、私が英語を日本語で理解しているように意味として理解できないのは、英語のラプソディーについていけなかったこと、そしてやはり意味を構築する英語体験が圧倒的に不足しているー現実で英語を使用する経験は皆無ーだからだと改めて気づきました。
そして英語を聴くときに音楽を聴くように、つまりラプソディーに載せて聞くようにし、それによって判明した音声単語の意味を少しだけ意識するようになると、あら不思議。今までと様相が違う英語の意味が飛び込んできました。
配信ビデオで日本語字幕が出るのですが、無意識に日本語を読み取ろうとする前に、英語が意味を含んで耳に飛び込んでくるようになりました。
よく英語学習において、飛躍的に上達する段階があると言われていて、10年以上も学習してきたのに、今までそのような体験をしたことがないので、諦めていたのですが、ようやく私の頑固な脳も、英語脳が活性化してきたようです。
益々英語を聴くことが楽しくなりました。
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