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おくる

 20年以上も患者さんとして治療してきた92歳の方が亡くなられたと娘さんから連絡がありました。

 年末に脳梗塞で倒れて手術、入院と、刻々と変わる症状を伝えていただいていたのですが、お亡くなりになりました。

 患者さんとは亡きご主人ともども、家族全員の治療に携わっていただけに、大きな喪失感を抱いています。

 直前までしっかりとして、娘さんたちやヘルパーさんが訪れるものの、おひとりで最後までご自宅で暮らされ知多のが、ご本人の希望でもあっただけに良かったなと思います。

 ここ数年、長年治療してきたご高齢の方がお亡くなりになること、末期がんの患者さんがお亡くなりになることなど、治療を通じてですが、長年の間に深く関わりのあるようになったかたがお亡くなりになることが多くなり、さびしい思いをしています。

 とともに、彼ら彼女らの最期の様子から、自分はどのように最期を迎えたいのかを教わったような気がします。