ラジオの文学講座で、ゴシックの文化的経緯についての講義を聴いています。
ゴシックというと、キリスト教的文化の歴史のない日本では、それが本来持つ、神と人間の関係性が根底にあるという精神は理解し辛いのです。
ホラーがゴシック精神から来ているのだと教えられ、そうなのかと改めて知りました。
その中で、70年代、欧米でホラー映画が流行ったことと、キリスト教の影響が薄まってきて、神の不在の不安に対して、人々が覚える不安や恐怖が、ホラー映画の怪奇現象や恐ろしい登場人物に投影されているのではないかと。
同じころ日本でも、心霊ブームがあったことを指摘されていて、そういえば、小学校時代、クラスで心霊現象の話や、心霊写真がよく話題になっていたなあと思い出しました。
心霊写真。
懐かしい響き。昭和の香りがする。
現在では、フィルムの写真がすっかりなくなってしまったので、鮮明なデジタル写真になると、心霊が映らなくなってしまったのかな(笑)。
コメントをお書きください