現在繰り広げらている、パレスティナのガザ地区へのイスラエルの一方的な空爆は、
まるでナチスドイツがユダヤ人の殲滅を試みた歴史的な事象を、こんどは被害者であるユダヤ人がパレスティナ人にくりかえしているのではないかという思いを払しょくすることができません。
なぜ、イスラエルはこのようなことをするのか?
それを理解するためには、イスラエルを建国したユダヤ人の内在的心理を理解しなければならないと、
イスラエルの建国の歴史を解説した本を読みました。
それによると、意外なことに、イスラエルとロシアとのつながりが、現在の紛争に影響を及ぼしているという歴史的事実が浮かび上がってきました。
現在のイスラエル人の最大人口は、アシュケナージ系ユダヤ人で、それは現在のロシアを含む東欧からの移民であり、歴代のユダヤ人強硬派の多く(ネタにエフも含む)が、その流れをくんでいるというものです。
そして、アシュケナージ系のユダヤ人は、これらの地で繰り広げられたユダヤ人は迫害ポグロムと、それに対応する手段とてしてのユダヤ人のパレスティナへの帰還運動であるシオニズム運動の主体であったこと。
そしてロシア文化圏に住んでいたユダヤ人は、当時の最大人口で500万人もいたこと。彼らの中には、ロシアや住んでいる地域の勢力と、どのような関係性を結ぶかで、シオニズムにも様々な思想があり、それが様々な経緯を経て、現在のイスラエル建国に影響を及ぼしていて、イスラエルという国の理念を形作っていることを知りました。
ガザを攻撃するイスラエルの内在的心理を形成しているものを理解し、それをどのように紛争解決に結び付けていくかが、非常に困難な課題であると実感しました。
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