一日に平均1.5冊読破する、自称「活字中毒者」で、
読む速さは早いほうだと思います。
読んでいる最中は、憑りつかれたように、ページの上に書かれた文字を浚い、
新幹線の車窓から景色を眺めるように、文字の「風景」を読む≠見ています。
なぜ、そのような読書体験になってしまうのか。
早く内容を知りたいというせっかちな性質がそうさせているのでしょうが、
それはどのような内容であれ、書かれたものの情報だけを搾取してるようで、
背景に広がる豊潤な景色を味わっていないと感じます。
読んでいる時の、知るという快感は、切な刹那に味わうことができますが(これが速読する原因)、
読み捉えたものは、ただ単なる情報なので、それを味わうことはできません。
たぶん、私にとって、様々な依存症者が、もはや快楽なしに、依存物質を求めるように、
活字を求めているのだと、最近つくづく実感します。
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