中国系アメリカ人イーフ・トゥアンの本を読んで、「空間」と「場所」は異なる概念として、私たちは捉えていることを改めて実感しました。
物理的な空間に対して、場所というのは、そこに住まうものの生身の肉体が置かれるところで、それは日本語で「居場所」と特別な名前が付けられているものでもあると。
私たちは、その空間に「居る」ことができることで、生きることの実感を得ることができます。
逆に「居場所」の喪失は、肉体としての生存だけでなく、人間としての存在の根幹の喪失に関わるものであると。
だから、最近あちらこちらで、「居場所」を提供する、有償無償のカフェが、設立されるようになったのは、社会の発達により、私たちの心の底に、居場所に対する希求がそうさせているのかもしれないと思いました。
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