国連人権部門トップのバチェレ人権高等弁務官が中国の新疆ウイグル地域を訪問して、ウイグル人に対する人権侵害を調査するとニュースを読みました。
「AI監獄 ウイグル」という、ウイグル人に対する中国政府の人権侵害について書かれた本を読んだ直後だったので、国連の働きによってウイグル人の人権侵害が世界中に明らかになることを期待しています。
本は調査報道記者がウイグルから非難してきた人のインタビューや、自身もウイグルに侵入してその実態を調査し、第三者の機関に厳密に検証したうえで公表しているないようなので信憑性があると思いました。
そしてその実態は、これが現実に起こっていることなのか、信じられない、想像を超えた事態でした。
まるでハリウッドのSF映画のような世界がウイグルで繰り広げられていました。
2007年にイスラム過激派に率いられたウイグル独立を求めるテロが相次いだことがきっかけとなって、中国政府がウイグル自治区の統治を強化し始めました。
その手段はAIによって住民を徹底的に監視し、支配し、その情報をもとに、監獄に収容したり、「再教育」をおこなうというものでした。
またウイグル人の殲滅も試みているようで、避妊ピルを強制的に飲ませたり、産児制限をしたり、果ては生¥府関係者がウイグル人家庭に同居するなど、考えられないことが行われているようです。
住民はすべての行動を監視され、ビックデータとして人物評価の材料として用いられるため、集団で集まることが難しく、密告の心配もあって、人々は自然に行動が自粛されるようにならざるをえなくなっています。
本では外国に留学経験があるということで、テロ組織との関与を無根拠で疑われた20代の女性の話がありましたが、矯正施設での拷問に近い対応など、これは誰もが政府の意向に逆らえないと思い込んでしまう事態を引き起こしていると感じました。
けれども国家の壁に守られて、このようなそれこそナチスがユダヤ人虐殺を行ったことの21世紀版が繰り広げられているのに、国際社会は中国に手を出せないでいる。。。。
どうか今回の国連人権調査で実態が明らかになり、中国政府に対する人権抑圧の非難が世界中で高まることを期待します。
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