昨日は朝から雨の一日で、私は雨の日恒例の朝風呂(ジョギング中止のため)で一日をスタート、
買い物だてらのウオーキングもせず、そして水曜日は休日なので、
一日家で読書しました。
ヤマザキマリ著「ヴィオラ母さん」と、小野善康著「成熟社会の経済」の二冊を読みました。
前著はヤマザキマリ氏の破天荒な昭和の北海道のシングルマザーであった母親の生き方について、
母親の生き方に振り回されながらも、自分の好きなこと(音楽と娘たち)に全精力を傾け、
他者の見解や世間の常識を全く考慮せず、己の生き方を貫いた生き方に感服し、そしてヤマザキ氏自身も感化されて、同じく未婚のシングルマザーとして子育てをした体験から、母親の生き方に深く共鳴し、そして尊敬している気持ちがひしひしと伝わってきました。
生きることに全精力を尽くして感動する。そんな母の姿勢は、娘にとってどんなにかまぶしいものだったでしょう。
後著は、日本の長期景気停滞の原因を、経済成長を終え、成熟した豊かな国になった日本で、未だ成長社会のモデルで経済政策を進めていることの弊害を、わかりやすく解説したもので、成熟社会にふさわしい経済政策が何かがよくわかりました。
成長期と成熟期の生き方が違うのは、人間もそしてその集合である社会も異なるということは、中々実感として理解できず、したがって、それにふさわしい生き方に転換するのが送れてしまうということは、57歳になっても、外面はそうであっても、中身の成熟が全く追い付かない自分自身を鑑みても実感します。
成熟は今持っているものに満足し、ある種の諦念を受け入れることでもあります。
日本人一人ひとりが成熟した生き方とは何かを考察することで、成熟社会の有様が創り出されていくのではないかと思いました。
そんなことをいろいろ教えられた雨の休日でした。
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