京都在住のALS患者の50代の女性が二人の医師の幇助で安楽死したと思われる事件で、二人の医師が殺人罪の容疑で逮捕されました。
詳しい話はニュースからしかわかりませんが、ALSの症状に苦悩した女性と元から安楽死に賛同する医師らがSNSを通じて結びつき実行に至ったようです。
この事件に対して同じALS患者で人工呼吸器で生活している男性が、「尊厳死」と「安楽死」が同義として取り扱われているのに抗議していました。自身で食べたり排泄できなくなることは「尊厳」を奪われることなのか?寿分な社会的介助があれば、生きてることの尊厳を奪われることはないと。
そのためには患者を社会的に孤立させないこと。亡くなられた女性は孤独の中で死への思いを募らせていたのではないかと。
生きているのが困難な状態で、「死にたい」と願うことは人間として当たり前のことであり、その意志は尊重されるべきだと私は思います。自殺するような状況に陥ることは不幸なことですが、それを選択するのは個人の自由だと思います。
しかし、「死にたい」という思いが、その人を取り巻く社会的環境の改善で生きていく希望を見出せず追い詰められたものであり、それを改善することで生きる希望が見出せるのならば、その可能性を与えられる権利はあると思います。
今回の事件で、(真相はわかりませんが)当人の医師と思われる安楽死賛同するSNSの匿名の投稿の内容を見て、安楽死について考え抜いてそれを実行した苦悩は乱せず、優性思想が垣間見られてぞっとしました。
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