昨日のラジオ深夜便で写真家の石川文洋氏が80歳にして、北海道から沖縄まで自身の足で歩きとおした記録を写真集として出版された話をしていました。
60代の時にも日本列島を横断されて、今回は前回で出会った人と再会することも目的だったようです。
数年前に心臓カテーテル手術をされているそうで、2か月ごとに薬と検査のために自宅に戻りながらの旅だったようですが、なんとも健脚に驚きです。
両手に杖を突きながら一日10数キロののんびりした徒歩旅行だったようですが、
その緩やかな速さが、沿線の何気ない動植物を写真家の目で捉えるのに都合がよかったようで、
道中日々新たな発見にわくわくする日々だったようです。
また現在旅行家の下川裕治氏が、松尾芭蕉の「奥の細道」を徒歩、電車、バス、タクシーを使いながら、下川氏流の旅を始めた様子が朝日新聞ネット版で連載されはじめています。
アジアディープ旅のテンションそのままの「ゆる~い」感覚で、60代後半?の肉体のレベルに合わせて無理せず旅程をこなしていく様のほのぼの感を味わさせてもらっています。
それにしても、現在のような交通網が発達していなかった江戸時代に、お供の曾良をつれて、同じ旅程を歩きとおした芭蕉の健脚に驚きです。
現在の年齢に治したら、70代後半から80代ぐらいに相当する年齢だと思われますが、昔の人は健脚だったのだと、下川氏の正直な感想の数々を聞いてそう感じます。
人生の後半のQOLは足が決めるとつくづく思います。
足が健全であれば、早さは遅くとも、彼らのように行きたいところへ自分の足で実際に訪れることができる愉しみを味わえるのだと。
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