コロナ禍が続いていた去年の7月ごろから、毎晩PCで配信ビデオでアメリカの人気テレビ番組を観ています。
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン」はシーズン6までを三回観て、現在は「SUIT」シーズン9までを現在4回目観ている最中です。
私はテレビを観る習慣はなく自宅にはテレビはなく、永らく映像とは無縁でもっぱらラジオ(NHKだけ)を、最近はスマホの「らじるらじる」アプリで聴いていました。
映画はもともと好きなので良く見に行っていましたが、コロナ禍前は映画館に見に行くのが面倒で、でもテレビがないのでビデオを自宅で観ていましたが、配信サービスを利用するまで映像よりも活字中心の生活でした。
けれども、アメリカの番組の面白さにどっぷりハマってからは、映像漬けになりました。
「エレメンタリー」はシャーロックホームズを現代ニューオークを舞台に設定し、現代社会に生じている様々な社会現象を犯罪捜査の背景として描き、シャーロック(元ジャンキー)とワトソン(チャイニーズ系アメリカ人女性)という異色のコンビによって人種問題やジェンダーなどを踏まえた人間模様を描き、現代のアメリカ社会が抱えている社会病理も感じられ、夢中になって観ていました。
エレメンタリーのアマゾンプライムの無料配信が終了したので、1月からは「SUIT」を見始めたのですが、これがまたドハマってしまいました。
ニューヨークの一流法律事務所の弁護士コンビの物語で、一人は「ニューヨーク一のフィクサー」と自他ともに認めるイケメンプレーボーイ、相棒は弁護士の資格がないのを隠して雇ってもらった天才少年が、様々な判決事例を解決していくというので、法律や裁判に関して全く知識のなかった私は、この番組によってそのしくみが理解され、そして二人の人間的な成長物語もあって、もう面白くで寝不足が続いています。
これらの番組のなにが面白いかと考えると、それはその物語を作ってそれを観ている人々の無意識が表現さえれているからだと思います。
たぶん作っている側はそれらは意識されることはなく、ただ自分たちの興味のあること、視聴者が興味をもってくれるだろうことを想定して作っているのでしょうが、だからこそ、その文化を共有しない者からは、彼らの「当たり前」が伺えて興味深いです。
不思議に感じていたアメリカ社会についてテレビドラマを通じて理解が深まったように感じ、親しみをわくようになりました。
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