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暑さの主体的感覚

 再び猛暑が始まりました。

 日中の最高温度は36度を超え、夜間も照り返しで気温が下がらず熱帯夜です。

 エアコンなしで過ごしているので、寝苦しく、汗をびっしょりとかいて何度も目覚めました。

 この暑さの感覚、東京で生活しているから不快に感じるのかもしれないと、

 以前タイ、ベトナムなどのアジアを旅したときの暑さと比べて、ふと思いました。

 夏に旅したかの地では、気温は30度を超え、蒸し暑く、私の泊まるバックハッカー向けの宿には、十分な冷房設備もありませんでした。

 歩き回るときも、炎天下。夜も文字通り熱帯夜でした。

 けれども、不思議と暑さに対する不快感を感じたことはありませんでした。

 好んで暑い地域に旅し、暑さは前提で、

 毎日新鮮な出来事に驚き、旅のわくわくを体験していたために、暑さを忘れてしまっていた、

 いや、暑さこそ、夏のアジアの旅を印象づけるものとして、好意的に感じていたほどでした。

 となると、暑さを不快と感じないために、東京で暮らしながらアジアに旅している時のような気分で過ごせば、

 暑さが不快ではなくなるのではないかと。

 実はもうすでに、バカンス気分で過ごしています。

 暑いという感覚はあるのですが、それを暑くでいやだと受け止めることをやめると、

 暑さがむしろ快感に変わりさえしています。

 よし!この調子で猛暑を乗り切るぞ!