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コロナ第五波?の実態

 東京都をはじめ緊急事態宣言解除後に、じわりじわりと感染者が増加しています。

 感染者数の増加は毎日報道されていますが、現在の感染者数の実態がいまいち把握できません。

 というのも、今回の増加は、ワクチン接種が実施されている中での感染者数増加であるため、

 考えられるのは、ワクチン接種がまだ実施されていない65歳以下の人が主体なのか、

 そして重傷者の中にワクチン接種が進んでいる高齢者の割合がどれくらいなのか、

 それによって死亡者数も医療機関のひっ迫度も違ってくると思われるからです。

 報道でも、ひたすら飲食店の自粛や、外出を自粛するようにだけ努めて、

 実態を報道しないので、私たち市民にできることは、ワクチン接種の順番をひたすら待つだけになってしまいます。

 しかも、そのワクチン接種の効果も、感染数増加に反映されているのかいないのか、

 実態をつかむまでに時間がかかるのかも知れませんが、

 少なくとも、感染者の年齢やワクチン接種の有無ぐらいは明らかになるのではないでしょうか?

 哲学者の佐伯啓思氏が日本のコロナ対策と欧米のそれとは根本的な思想が異なることからきていると言ってました。

 欧米の政府からの強権的な禁止要請に比べて、日本のそれは専門家や国民の意見を反映した政策で、国民の意思に委ねているおだやかなものです。

 それは欧米が感染症対策を社会安全対策とみなしているからで、日本ではそうではないということ。

 国民の意思にゆだねるのであれば、もっと国民に正確な情報を供給しなければならないと思います。

 そうすることが第五波を防ぐことにもなると思うのですが。