カスピ海ヨーグルトで有名な家森幸男氏のラジオ講座を聴いています。
長年にわたり、世界各国の人々の食事事情を尿検査することによって診断し、住民の健康状態との関係を調査されてきたそうです。
地域によっては、政情が不安定で検査員の身の危険も脅かされたり、政治的なことで検査に制限があったり、いろいろご苦労されたようですが、同じ地域の経年の調査の結果からも、食生活の変化や生活変化が、住民の健康にどのような影響を与えているかがわかってきたようです。
その中でも家森氏は大豆の摂取が健康に与える影響を重点的に調査されたようです。
日本を含む東アジアでは大豆を食として摂取する食習慣がありますが、欧米では大豆というと油をとるための原料として捉えられ、あまり大豆食品を摂取していないので、大豆の摂取の違いによる健康度の違いが比較できました。
その結果わかったことは、大豆を多く摂取する人、特に女性の乳がん率が低くなること、心臓病の罹患率が低くなるということでした。
乳がんと大豆の因果関係に関しては、大豆に含まれるイソフラボンが、エストロゲンの受容体に結合して、過剰なエストロゲンによって引き起こされる乳がんを予防する効果があるということでした。
心臓病に関しては、イソフラボンは血管内皮細胞に働きかけて一酸化窒素を出させる働きがあります。一酸化窒素は血管をなめらかにする働きがあり、これが心臓の冠動脈の柔軟性を高めて、心臓病を予防する効果があるとのことでした。
そして重要なことは、大豆に加えて、抗酸化酵素を多く含む緑黄色野菜を同時に摂取すると、さらに効果が高まるということでした。
一日に必要な大豆摂取量は、納豆一パックだそうで、私は30年近く毎朝納豆オムレツを作って食べて、豆腐もサラダにして毎日食べています。
そのおかげで、更年期障害は全くなく過ごせました。
大豆の力はすごい!
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