医師 鎌田實氏が「フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)(物理的に距離を取り、社会的につながること)」を提唱していました。
コロナ感染者への偏見やバッシングによって、社会的断絶が生じつつある状況を危惧して、新たな「繋がり方」を提唱したものです。
物理的に距離を取りというとすぐにSNS、ライン、などテクノロジーを介した繋がりを考えてしまいますが、それでは人間が動物として持つ種の保存欲求からきているフィジカルな欲求は満たされません。
電話、チャットなどは肉声でコミュニケーションすることができ、テレビ電話はビジュアルも加味されて、できるだけ多くの五感を刺激する手段の方がより強いつながりを感じられると思います。
しかしそれらすべての手段を利用していない(電話は別)私としては、利用しない理由でもありますが、それでつながり感が満たされることが感じられないからです。
きっと社会的につながる段階にはいくつもの層があって、まず親密な関係から徐々に社会的なひろがりのある繋がりへと、その繋がり度(親密度)は拡散されていくのだと思います。
鎌田氏の提唱しているのは、社会的つながりの中にもグレードがあり、感染症が直撃する社会的であり物理的なつながりの層を回避しつつ、けれども社会的つながりの重要な要素であるソーシャルコネクティング(物理的な接触を伴わないでも意識の上でつながる)は保持していくことだと思います。
そして今それを可能にしているのは、テクノロジーを介した手段がもっぱら主流を占めているのですが、それ以外の方法はないのかなあと、その手段に違和感を覚える私はつらつら考えています。
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