東京は毎日雨が降り続き、梅雨冷めで肌寒い日が続いています。7月に入ってから日照時間は数分だけで、梅雨とは言え、雨が異常に多く降り続いています。日本各地でも豪雨による被害が続出しています。
石弘之氏の環境と人類史の関連についての本を読んでいたら、エルニーニョ現象の項で、エルニーニョ現象の年は、夏に気温が上がらず、梅雨の降雨が続き、冬は暖冬もしくは大雪になるとありました。
エルニーニョ現象は、地球温暖化現象とは原理が異なり地球の地軸のズレ?などわずかの地球自体の変動により定期的に引き起こされる現象のようで、南米チリ沖の海水温が高温になり貿易風に影響を与え、本来ならば太平洋高気圧を高緯度に吹き上げる偏西風の力が弱まり、北半球の夏に低温状態を引き起こすというものです。
人類史の中で繰り返すエルニーニョ現象は農作物の生産に被害を与え、飢餓や疫病の蔓延など社会不安を引き起こし、それが引き金となって紛争や戦争がくりかえされてきたのではないかと考えられてきているようです。
もし今年がエルニーニョ現象で冷夏になったとしたら、世界全体で蔓延している新型コロナ流行と相成って、社会不安はますます増大し、世界的規模の紛争に繋がらないかと危惧しています。
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