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複眼的見方

 東京は昨日は34度の真夏日でしたが、日が暮れると、乾燥した涼しい風が吹き始め、

 秋の到来を感じさせるようになってきました。

 コロナ感染拡大を収束させる手段として、政府はワクチン接種の普及と加速を訴えていますが、

 感染者数の拡大の勢いは止まりません。

 高齢者を優先したワクチン接種の普及で、重症、死亡者数は抑えられているようですが、

 それでも感染者数に比例して重症化の割合も高くなることは必須で、

 「感染症対策にワクチン接種が切り札」とワクチン万能論に傾くのではなく、

 複合的に感染防止対策が必要なのではないかと思います。

 ワクチン外交という言葉もあるように、政府主導でワクチン接種が行われているため、

 ワクチン接種の普及は政治的な影響力が関係するのは必然で、

 菅首相にとっては、ワクチン接種の普及、オリンピックで世論が盛り上がって、

 議会解散→総裁選無投票で首相の再任を目指していたのでしょうが、

 感染者数の急増で、その目論見も困難な状況になっているようです。

 どんなことでもそうだと思いますが、

 特に、多様な人々が暮らす国家の指針としては、

 複眼的な見方で情勢を捉える視点が必要だと思います。

 これだけ感染者数が急増しているのに、

 ヒトの流れが止まらないのはなぜか?

 人間の心理も考慮した複合的な対策が必要だと思います。