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不要不急

 昨日は東京は早朝の大雨から午前中雪に変わり、この冬(春?)初めての積雪で日中の気温は1℃の寒い日でした。

 大雨と雪の日はジョギング休んでゆっくり朝風呂しながら読書するのが慣例にしています。

 おとついの天気予報で雪ということを知っていたので、朝食後さっそく1時間朝風呂に入り、じっくりと体を温めました。

 買い物がてらのウオーキングも中止。休診のつもりで一日家にこもり、餃子つくりやスコーンを焼いたり、読書して過ごしました。

 東京都は「不要不急外出自粛令」が出ているし、このような天候なので、患者さんもこないだろうと思っていましたが、友人が所要(彼にとっては不要不急の要件らしい)で近くに来たので、ついでに治療してもらおうとやってきたので、思いがけず仕事することに。

 「不要不急」といっても、コロナがパンデミックを起こしている国々のように強制力のある外出禁止令ではないので、彼の話では電車でもいつもの日曜日よりは空いているけれども人は結構乗車していたそうです。

 「不要不急」って何だろう?と考えてしまいました。

 落語家の立川吉笑氏が

娯楽は基本的に全部不要不急です。平和な世の中で皆さんがちゃんとした生活を送れてる上で成り立つものなので。落語なんか特になくても困らない。でも、変わらずにやり続けることが大切な時もある。社会がめまぐるしいからこそ、変わらないものに触れると安心できるのかもしれません

 とインタビューで応えているのを読んで、「不要不急」=生命に直結するものを成り立たせているものに関わるものという線引きで区別されると、娯楽というのは非「不要不急」に分類されるものなのでしょう。

 事態が緊急を要する時にはそのような線引きが求められ、必要不必要の観点で物事を単純に価値づけランク付けされる風潮が強まると、息苦しく、生きづらい世の中になってしまいそうです。

 吉笑氏の柔軟な考え方に時間の流れに耐えて受け継がれる落語という文化のしたたかさを感じました。