今日からゴールデンウィークが始まります。
長い人は10日間も休みになるそうですが、
自由業の私は、いつもとかわらずの日々になりそうです。
近年ゴールデンウィークという言葉よりも、大型連休という方がよく聞かれるようになった気がします。
ゴールデンウィークというと、「日本人総働きバチ」であった昭和の香りがして、
日頃はまったく家庭を顧みなかった昭和のおとうさんが、奮発して家族サービスをした情景が思い起こされます。
私の家族の場合も、もともと無計画な資質の父母だったうえに、昭和のレジャー感覚のせいか、
前もって旅行計画をしていたようではなくて、連休中五月晴れが続くので、マイカーでちょっとだけ足を延ばして 観光地にドライブしたという記憶があります。
どこに行ったのか今は思い出せませんが、下関(当時住んでいた)から関門大橋を往復して九州の観光地にいったと思います。
記憶にあるのは、すっかり日が暮れて真っ暗な車の中で、外に広がる家々の明かりを見ながら、
「いろいろな人が暮らしているのねえ」としみじみ母がつぶやいた台詞でした。
子供の目に入る日常は、毎日身近な場所で繰り広げられる出来事と、物語やドラマのバーチャルな世界の、二つの両極端な世界だけしかなかったのに、こうして自分と関係のない、けれども自分を取り巻く社会があるのだなあと、
初めて意識したのが、このゴールデンウィークだったのかも知れないと、
ふとなつかしく思い出しました。
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