今朝の朝日新聞配信版で、「日にち薬」の由来の記事が載っていました。
東海地方出身の記者は関西に来て初めてこの言葉を聞いたそうです。
「日にち薬」という言葉は、実際に医療の臨床の現場でも、患者自身が用いられることが多いようで、
時間の経過が、治癒への効果的な影響を与える意味のようで、
全国的に使われるようになったのは2000年以降のようです。
私はこの言葉はとてもいい言葉だと思われます。
病や物事が思うように進まない時、焦る気持ちをなだめる効果があると感じます。
自分のコントロール下にあることなんてほとんどなく、自分自身のものであると、傲慢にもしばしば思い込んでしまいがちな自らの体でさえ思うようにならない当たり前の現象に対して、
「待つ」という心こそが、事態を受けとめ、謙虚になり、心を平静にする最良の方法だと教えてくれるからです。
「日にち薬」という言葉には温かみを感じるのは、そのような受容のこころが含まれているからなのでしょう。
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