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疲労の原因は活性酸素

 疲労はなぜ生じるのか?

 従来の説では、運動などにより筋肉を繰り返し使ったことにより、代謝物質である乳酸が発生し、それが疲労ー痛みやだるさーの感覚を生み出すと考えられてきましたが、実は疲労の原因は、活性酸素にあるようです。

 運動などによって生じた活性酸素が溜まっている状態が疲労状態です。

 活性酸素はそれを除去する酵素SODの働きで分解され無害化されるのですが、活性酸素の量が多かったり、SODの働きが追い付かないと、それが溜まります。

 活性酸素は疲労因子である一連のタンパク質を作って大脳(眼窩前頭野)に作用するため、疲労を感知し、大脳はそれに対処ー休息をとる、栄養補給ーして、活性酸素がこれ以上溜まらないようにし、活性酸素が除去されるための時間を与えます。

 つまり疲労は「脳で感じる」のです。

 疲労を取り除くのにはSODが必要ですが、これは加齢とともにその産出が減少し、したがって高齢者は疲労が蓄積しやすくなります。

 鶏の胸肉に多く含まれるイミダペプチドが、SODを作り出す一連のプロセスの補酵素となります。

 渡り鳥が(疲労を処理して?)長距離を飛翔するためのエネルギーの源となっています。

 また成長ホルモンが壊れた細胞を再生する新陳代謝を促します。成長ホルモンはノンレム睡眠(熟睡)の時に、夜10時~朝2時までの間に最も多く分泌されます。

 副交感神経は眠っているときに、血管を広げ、体の隅々にまで血液(酸素と栄養分)を行き渡らせます。

 疲労をとるためには、活性酸素を溜め込まないために、体を温め、十分な睡眠をとり、胸肉を食べることが有効です。