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外界の変化に対応するために衣服の調節を

 今年の冬は暖冬であまり寒くなかったですが、関東平野特有の冬の高気圧に覆われて乾いて冷たい風が吹くあんていした冬晴れの日々が続かなくて、物足りなく感じています。

 身体は外界の変化に対応して常に恒常性を保とうと自律神経によって調節されています。だから暑いのでも寒くても安定して続けば、最初は身体が適応するまでは暑さや寒さを強く感じられますが、慣れていきます。身体にとってストレスなのは、暑さ寒さよりも、変化であって、適応するのが困難だからです。特に乳幼児やお年寄りや持病を持っている方など、自律神経の働きが充分でない人にとっては、この外界の変化が身体にとってストレスとなり、体調の悪さにつながります。

 空調で一定の温度を保つことは身体にとって快適でストレスのない環境をつくるために有効ですが、それよりも私はさっさと衣服を羽織ったり、脱いだりして調節しています。

 一人暮らしなので部屋が温まるまでに時間がかかったり、エネルギーの無駄ということもあるのですが、ヒトが暑さ寒さを感じるのは、皮膚の周囲の本の数センチの温度によるもの、つまり身体の周りの数センチの空気の層の音素によるものなので、衣服はそれを保つのにとても効果的なアイテムだと思うからです。

 冬の場合、私のルックは手首足首そして首の三つの血管が体表を通っていて冷えやすい部分を中心に、レッグウオーマー、マフラー、手袋を室内でもしています。そして極めつけがボア付きの(外で下ろしていない)ロングブーツ。まるで南極越冬隊のような恰好で暖房なしに(一人の場合は)過ごしています。エアコン暖房では温度にむらがあり、かえって体の冷えを強く感じるからです。

 免疫力は体温が一度さがると40%減少するそうなので、治療法がない新型コロナウィルスには自分の免疫力を強化することしかありません。

 だいぶん温かくなってきましたが、油断せず、衣服の調節で身体を冷やさないようにしようと思います。