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陰謀論

 昨日は早朝から雨が降っていたためジョギング中止、ジョギング中止の時のお決まりの朝風呂を

 たっぷり一時間お湯につかりながら読書をしました。

 辻隆太郎著「世界の陰謀論を読み解く」です。

 トランプ前大統領の支持者の多くが陰謀論者で選挙の不正を訴えて議事堂への乱入事件を引き起こしたように、

 陰謀論による民衆の扇動は歴史を動かしてきました。

 この本で辻氏は、陰謀論の論理、それが生まれる時代的社会的背景などを検証しています。

 そして陰謀論にいったんハマったら、世の中のすべては陰謀論の眼鏡を通してみてしまうようになるため、

 その信ぴょう性を益々深めていくことになり、どんどん陰謀論の深みにはまって、客観的、理性的な視点を持てなくなることの恐れも指摘されていました。

 一旦陰謀論にはまると、そうでない立場の人との対話がなりたたなくなり、同じような世界観を持つ人たちだけと自らの信念を益々強め、それ以外の世界と遮断されていきます。

 陰謀論にハマるには、自身のアイデンティティの危機意識があり、自分の正しさが脅かされていて、陰謀論の標的とされるユダヤやフリーメーソンなどを攻撃するのは正当防衛と彼らには思われているようです。

 と、朝から雨音を聞きながらお風呂につかり、陰謀論に思いをはせた一日の始まりでした。