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一進一退

 東京の今日の天気は10度以下の真冬並みの寒さのようです。

 東京はしばしば3月に雪が降って積もるので、例年どおりなのかもしれませんが、

 今年の冬は早くから寒くて厳しくて、そして長かったと印象しています。

 夏や秋の訪れを「一進一退」と称して待ち望むことはそれほどないように感じられますが(それでも温暖化で夏の高温の異常気象のため、『早く涼しくなれば・・・』と近年言われるようになりましたが)、

 いざ春に関しては、「待ち望む」という気持ちが強いような気がします。

 暖房が完備されていなかった時代の冬を過ごすのは、寒さの厳しさを痛感しながら過ごしていたからでしょう。

 早く暖かくなってこの寒さから解放されたいという気持ちが募っていたからでしょう。

 そして春になると自然が息ぶきだし、たくさんの春の花が咲き始め、冬の間眠っていた生命が動き出します。

 けれどもこうした春の訪れは、今日のような寒い日を繰り込みながら、一進一退で、遅々とした歩みです。

 けれども暦ではもうすぐ啓蟄。

 土の中でじっと冬を耐えていた生き物たちが、蠢き出してきます。

 明後日からは、本格的に春の訪れが加速化するようです。