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自分を見る

 マイナポイントを得るためにマイナンバーカードをネット申請しました。

 その際自分の写真を書類に添付しなければならないので、久しぶりに(ガラケー写メールで自撮り)自分の顔を写真で撮りました。

 私は写真が苦手で他の人と次いでに写るくらいで、自分を写す写真を撮ることはありません。

 苦手の理由は、日ごろ鏡で見ている自分の像と写真のそれとがあまりにも異なり、そのイメージギャップに愕然とするからです。

 もちろん日頃鏡で見慣れている自分の顔は、けっして美人ではなく、年相応に老化も進み、しみやしわ、たれさがりなど、気に食わないところ多々ありますが、「しょうがないなあ」と日々自分の顔を「受容」しています。

 けれども、写真は鏡で見るのと左右対称だからか?常日頃見て馴染んでいる自分の顔とまったく別人の他人の、それも鏡でみる自分の顔よりも数段「醜く」感じられる像がいきなり目に飛び込んでくるのです。

 「えっ、これ誰?」と自分の顔に違和感を覚えます。

 けれども、それは紛れもなく他者に晒している自分の顔であり、自分が自分の顔と思っている鏡の像と写真の像のギャップに違和感、戸惑い、そして羞恥心さえ感じます。

「こんな顔を晒しているのか。」と。

 多分芸能人の人がデビューしてから綺麗であか抜けていくのは、

彼らがテレビや映像や他の媒体で日々自分像を見て、それをフィードバックし、改良しているからなのでしょう。

 老いを受容していくというのが、私のこれからの人生の課題ですが、

 まず、(老いの現れた)自分の顔を受容することから始まるのだとつくづく感じました。