ダイアモンドプリンセス号内の集団感染を告発した神戸大学教授で感染症専門医である岩田健太郎氏が、批判を受けてYouTubeの投稿を削除したこと等について、海外に反響が大きかったこともあって、正確な情報を伝えるために外国人ジャーナリスト向けに生ライブ(多分感染予防のため)しているのを視聴しました。
英語で受けごたえしているので、完全に正確に内容が把握できにくかったですが、岩田医師の誠実な対応を感じました。
岩田氏は私が感染症関連の情報源として一番信頼している専門家で、日本の医師の主流の経歴から外れて、海外での勤務など独自のキャリアアップで感染症専門家としての現場での経験を積んでこられて、日本の感染症対策の遅れを率直にしてきしてきた姿勢には共感を覚えていました。
そして感染症は見えない敵(細菌・ウィルス)を相手にし、刻一刻と事態が変化する事態を知るためには、患者の今ある症状を糸口にするのが最良の方法だと心得て、真摯に患者さんの訴えを聞き取ろうとする姿勢にも、信頼を置いています。
だから今回のダイアモンドプリンセス号内の様子をYouTubeに流したのも、感染症の専門家として、厚生省をはじめとする政府や行政の感染症対策の問題点を指摘するという使命を持ってのことだと思い、それを見た私たちは、事態の実態を知ることができ、どのような対策が必要かを考えるヒントになったと思います。
岩田氏のそのような姿勢に対して、関係者は努力をしていて、現場の大変さを理解していない、正義感に先走ったうがった行為だと非難しているようですが、岩田氏の目的は特定の個人や組織を非難することではなく、指摘された問題点を速やかに解決することだと思うのですが、氏に対する批判は自己保身の現れであって(そんなことしている場合ではないだろう)、それよりも指摘を真摯に受け止め改善することだと思うのですが。
感染症など事態が刻一刻と変化する状況への対策としては、自己保身や混乱を危惧する情報隠蔽が、事態を深刻化する要因となり、結果として取り返しのつかないことになってしまので、中国政府の場合もそう(早期に感染を告発した医師は逮捕され、亡くなった)ですが、自己保身的な対応は控えるべきだと思います。
私は岩田医師を全面的に支持します。
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