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自己診断で初期の自己治療

 一か月近く続いた右の股関節の痛みがようやくなくなりました。

 自己診断で整形外科で診てもらったことはないのですが、たぶん、日本女性に多い遺伝的な股関節変形のため、

股関節のかみ合わせ不全で、それを周囲の筋肉や腱が支えて今まで痛みなどの症状がなかったと思われます。しかし今回、

なんらかの(たぶんジョギングやウオーキングのやりすぎ)原因でそれらを痛め炎症が起こってしまいました。

 4年ほど前には左股関節の炎症(これは思いっきり前後に引き延ばした直後から発生した)の際は、完全に治るまで1年近くかかったことと比べて、今回は軽くて良かったと思います。

 自己治療はひたすら遠赤外線を照射して患部の血流を良くして傷んだ組織を回復させること。

  炎症は体が組織を回復させようとする反応の副作用によって引き起こされるのですが、

冷湿布成分で抗炎症剤の抗プロスタグランジンや抗ブラジキニンは、それを妨げる作用があるため、

冷湿布は炎症直後の痛みを取る(1~2日)しか使用しません。

 その後はひたすら温めるようにしています。

 そうすると痛みが取れる時間はかかっても、完全に組織が回復されて、再発を防ぐことができます。

 それに加えて痛みがあっても、股関節を開いて前屈2分のストレッチは毎日続けました。

 最近の医療エビデンスで、腰痛の場合でも痛みの我慢できる範囲で動いた方が、

安静して動かさないよりも治りが早いことがわかっているようで、股関節の痛みもそうだろうと判断し

ストレッチをしました。

 このように自分が代替医療の治療者であるということもあって、軽いからだの不調は病院に行くことなく、

すべて自己診断で(一応医学的知識に基づいて)治療しています。

 そうすることの理由の一つに、このような機会(自分のからだの不調)は、自分の信じる治療法の

絶好の実験機会を与えられたと考え、それを自ら試してみることができるためです。

 実際に痛みを感じたり、治るのかなあと不安を感じたりする経験することは、

治療家としてのキャリアになると思うし、患者さんに治癒の経過を知らせ、

安心させることができると思うからです。

 それに加えて「長生きしたければ股関節を鍛えなさい」の著者整形外科医の石部基実氏の推奨する

グッド歩行(かかとから着地する歩行)」をウオーキングの際、意識して始めたところ、

どうも股関節への負荷が少なく歩けるようになったと感じます。 

 自己診断で自己治療することは、自分自身だけに責任を負うことで、

結果は(良くても悪くても)すべて自分で引き受けれはいいので(大切な患者さんには

そのような無責任は許されません)、精神的には楽で、

そして実際に治ったならば、

あくまでも一つの症例としてふまえ、治療に役立つエビデンスとなっています。