ビル・ブライソン著「人体大全」を、「へぇ~」の連続で面白く読んでいます。
イギリス在住のサイエンスライターブライソン氏が、人体について科学的に解説しているのですが、
ともすれば無味乾燥な解説書になりがちなテーマを、それがまるでエンターティンメント物語のように縦横無尽に語っていて、人体を新たな視点から捉えられています。
自分の遺伝子がほとんどの期間人ですらなかった祖先から伝えられてきたことを忘れないで欲しい。
あなたは30億年にわたる進化が積み重なってきた賜物なのだ。
改めて自分の体をこのように捉えると、今生きていることの奇跡を実感します。
そして人間に生じている数々の不具合=病気が、我々の祖先が生息し、適応していた環境と、現在の環境とのミスマッチであるということが素直に頷けます。
ブライソン氏が語る人体は、私自身のモノであると同時に、他者でもあることを実感させてくれます。
私の人体は宇宙おなじく深淵な謎でもあるのだと。
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